占いの意味と捉え方のおさらい

占いは未来予測ではないのです。

占いとは未来に起きるであろう事象をどう受け止めるべきか判断するための判断材料。

つまり中る中らないというものではない。

そう、捉え方の問題です。

さて、前置きはこの辺で宜しいでしょうか?

例えば――手に持っているとあるペンを落としたとします。

これは善いことでしょうか?それとも悪いことでしょうか?

この時点では悪い事に当てはまるかもしれません。

では、それを拾う際に机の下に落ちていた探し物を発見したとしたら如何でしょうか?

ここでは善いことですよね?

しかし失せ物を見つけたこととペンの落下には因果関係はありません。

それはただの偶然…そう 偶然そうなること それこそが神秘なのです。

物事は常に起きるだけ本来善いも悪いもない――

極端な例を挙げるなら――ある国の英雄が何百何千の敵を倒し国を護ったとします。

しかしまたある国にとってその英雄は何千何百の人を殺した悪鬼でしかない――

占いとはつまり吉凶を見定めるもの――

本来物事は正でも負でもない訳ですからどう受け取ろうと構わないものでしょう?

それだけに人は迷う。

だからこそ形而下の論理を超えたところで判断を下して戴き正負のラべリングをするのです。

下して戴く。

さて、ここで問題なのですが、誰に下して戴くのでしょうか?

まぁ、一番妥当なのは神でしょうね。

ですが、神とは存在証明は何世紀も前に否定されてあらゆる合理神学の正当性は否定され始めています。

では、人の信じる神とは何なのでしょうか?

それは都合の良い場面で感謝し都合の悪い事や悲しいことが起きると神と呼ばれるものに罵倒し。

都合の良い解釈が神と言うあやふやなモノになっているのです。

と、無神論者の様に喋るのはこの多神論の国ではあまり受け入れれないでしょうね。